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「ユッコォやめ…」
細いユッコの手を、振り払おうとした時
「ほら…優子ちゃんはここに」
……って、ユッコの手を取って座らせる人がいた。
城島くんだった。
「響……はこっちな ほれ、」
なんて、自分と阿部くんの間に座らせてくれて
「早いとこゼッケン終わらせて話そうぜ!
阿部ちゃん?響が○○女子なのに興味あるんだろ?それとも響にかぁ?」
って仕切ってくれて、あっという間にゼッケン付け終わらせて、現在は交流会ってやつに至ってる。
「運動靴って持ち物リストに
書いてあったから、そうかもしれないなぁ」
「明日は着ないんだろ?」
「ン?スーツ着用でチェックアウト用意して
俺らの指導員言っていたぞ…
荷物は全部忘れずに持っていけってさ」
「そうだったけ?」
うーん…とみんなで首捻る。
本当にどうだったっけ?
ここで、研修なら荷物全部纏めてチェックアウト準備しなくてもいいんじゃないの?
「あーっ!いたっ!Motherの女子♪」
バンッと部屋のドア開いて、OsakaFactoryの男子達数人が入ってきた。
「なんだ!お前らでMotherの女子二人も独占かよッ」
カッコつけて標準語話してるけど、やっぱり…関西弁入り交じりぽい。
「独占なんかしてねぇよ~」
「ほら…入れ入れ」
って部屋の人数増えて、ちょっと騒ぎすぎてしまって、指導員ご一同様たちに怒られたのは言うまでもない。
それでも、知らない人達と話すのは、それも男の子達と話すって言うのは、女子高にいた私には新鮮で楽しくて、解散したあとも楽しい気分のままだった。
翌日からの事も知らずに……。
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