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「こんな子…いるんだァって」
真鍋くんそう言うけど、今日の私はすっぴんにほぼ近いメイク。
まばらに座る女子同期達のような派手さもないし、可愛さもたぶんない。
過剰評価すぎるよ。
指導員の坂本さんは、
「顔立ち派手だからこれくらいでいいわ
検査課に入る子は悪い虫着いたら困る
ゆかちゃんに叱られるわ、研修中頼まれてるから…この口紅にしときましょう…もっと
ナチュラルになるわ…」
講義前の休憩で化粧室に行ってたら、坂本さんが着いてきて昨日dayメイク教えてあげれなかった…って、パウダーのみで仕上げた肌抑え目のリップ、アイメイク等を見てこんなこと言って、つけていた口紅拭き取って
ニコニコして…私に元々の薄紅の唇が艷めく口紅で染めた。
「これ、新品で山口さんで使うの初めてよ
あげるわね」
なんて言うことがあった休憩時間。
検査課のゆかちゃん?に頼まれてるから?
なんのこっちゃ?
ほんの2時間ほど前の事だ。
「はぁ?真鍋ェ何言ってんだァ?
お前!響のどこに感動すんだよ?」
右隣の城島が、バカ?なんてさらに付け加え
そんな事言う。
「もっと女らしい女いるだろうが?
例えば荒川ちゃんとかひとみちゃんとか
優子ちゃんとか……」
城島は、何故か荒川さんだけは何故か名字なんだろう?
キツそうな感じだからかな?
「…Mother・Fの体育会系連中は
山口さんが同じ選手って目で見てるから
?同志 ?としか見えないんだよ…
接し方ヤローじゃん」
「響は響…だろ?それ以外あるか?」
訳の分からないやり取り、私を挟んで左右でやるなよ……。今、講義中。
指導員に叱られるぞ…!
なんて言おうとした時に、城島と真鍋くんは木崎指導員に、
「静かに!」
そう叱られコツかれた。
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