剣と恋は両立出来る？初恋編

就職初年度春の事…ついに研修っ！3

同じく4月2日。
S県H市研修合宿所……｡

城島が私の弟｢潤｣の事知りたい理由。
23区のひとつにある城島の出身区、そこにある道場で練習試合があった。
先生から聞いた、とある市の有名な道場の中学生で大将していた少年｢山口 潤｣。
中学に剣道部ないから剣連や道場連盟の試合
それに出ていた潤。
個人戦でも、大会の度に名前がいちばん高い所にあり、いつしか有名になっていて、大会によっては、剣道雑誌などに名前や写真が載っていた。
地元のＫ高は、父が卒業したかつての剣道の強豪校。
先に入学した西村先輩と共にＫ高を全盛期の様に、剣道部を盛り上げたい…なんて様々な
現在｢強豪校｣そう呼ばれる高校ではなく、
今は二流のＫ高に入学したからだ。
中体連活躍してないのに、潤は、Ｋ高に入ってそうそうに、練習試合で城島の母校へ行ったこと知った。
城島は、今から数年前、九州での夏に向けて勝ち抜き戦で一人で十五人三組の選手仕留めたＫ高のレジェンドと言われる｢乾 祐也｣の再来と囁かれた潤の強さに圧倒された。
高一の潤が、一軍の選手達を余裕で討ち取ったからだ。
そんな凄いやつがなんで本格的な1年生のデビュー見事に果たしたのにその翌年の試合出なかった？
そんな事知りたがっていた。
私は正直に言うと、Ｋ高卒では無いから、
関係ないし話す理由もない。
そう断わっても……
｢あっ！内容的に人に
あんまり聞かれたくないよな｣
なんて言って、じゃ、と私の腕掴んで
ひと気のない所へ。
もちろん、それってさ……
後々めんどくさい事になるんだけど
この時はちょいと気がつかなかった。

それがわかるのは昼休み走って戻って
席に着いた時……｡