就職初年度春の事…ついに研修っ!3

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講義が終わる時を知らせるベルが鳴る。 その途端にほっとして、私も同期も緊張溶けた気がした。 「この後なんだっけ?」 あー!と伸びする城島と、きちんとファイルと文房具類をまとめている真鍋くんに聞く。 「えぇとねぇ…待っててくれよ」 ファイルのページめくる真鍋くん見て、 「響っ!自分で把握しとけよ 真鍋ぇ?甘やかすなよ!」 城島の声にまたザワっ……。 また視線感じる……。 それが何を意味しているのか? まったくもってわからなかった。 ちなみに研修の講義は、午後五時まで。 そのあとは、研修初日という事で、夕食兼ねてレクリエーションだ。 「…んで、お風呂と寝る場所に 女の子達…帰っちゃうんだ…」 真鍋くんなんかため息。 女子だってため息なんだよね。 修学旅行でも男女共学同じ宿なのに。 「未成年者の君たちのためです!」 …ってさ… 「ご飯とレク終わったら…トオルと離れちゃう」 Osaka・Fの女子、鈴木さんをはじめとした 数人の九州の「トオル」こと海堂くんのファン そんな事言っていて… その海堂くんはと言うと 東京組のメンバー達に… なんか早口でまくし立てて 「頼む!海堂っ!もう少しゆっくり くせが言葉にあるから…」 「えっ?オレみんなと同じ標準語だけど?」 「いやいや…」 楽しそうに会話してる 「なぁ?響、真鍋ぇ?」 城島に話しかけられてそちら向くと 「すげーなんか身体、なまんねぇ? 今まで稽古すんの日課だったからさぁ」 「まぁね、高校の受験以来だな」 即答の真鍋くん 私は… どうだっけ? 城島と真鍋くんは…わりかし 部活動バリバリの所で、土日祝祭日 無いような高校だもん 私は…週三日の部活動 授業の中のクラブで剣道クラブ週一 あとは地元の道場と同好会… のんびりまったり楽しんで剣道していたなぁ なんて思っていたら、 「あっ!なまる!そうだよね~」 あべちゃんと田中ちゃんが割り込んでくる 二人とも空手部 やはり毎日の鍛錬大切にする高校だ 「女子の皆さん!ファイルと文房具類 一度荷物に置きに行きましょう! それから指示だします」 坂本さんの声や他の女性指導員の声が 部屋のあちこちに聞こえた
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