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この部署と研究所は同じ棟
試作製造と本製造は隣合っていて
研究所行く途中にエアシャワー
「っ!キャッ」
一瞬なんだけどエア噴出の音で
声が出ちゃう…
そりゃ他の女子達も共通
スカートがヒラっとするし
髪が乱れるし…
きっと他の班でも…
思わずキャッ!
「慣れたら平気よ?
工場はどちらにしたって
エアシャワー通らないと行けない部署
多いんだから」
羽柴指導員が昨日そんなこと
エアシャワーイヤと言うひとみに
お風呂でそう言っていたけど……
仕方ないのかな?
例えば、現場は紙を取り扱うから
どうしても印刷の時の左右のマージナル加工
その時に出る紙粉←それもある程度
設置されてるエアで直に吸うから
工場の機械すごく綺麗なんだけど…
でも印刷や加工でもホコリやゴミなんか
とても気をつけてるから…
その現場も製版課の部屋に行く時は
必ずエアシャワー通って行く
それは製版の時点で製造する版に
汚れとホコリ着くことなくクリーンに
しなきゃならないから
「キャッって…女みたいな声
出すんじゃねえよ」
城島が毒吐く
ほかの二人にはさ
「俺ら、後ろ向いてるから
優子ちゃん、奈津子ちゃん
早く通れよ」
なんて気ぃ使うのに
そんなにスカートすごくはヒラっと
しないんだけど…
見られたくないよな?なんてさ
「私だって…見られたくないし…
女の子なんだけど?」
城島に文句言う
「女だって…一応わかってるけどな
けど、時々わかんなくなんだよ
…今日も…口紅つけてるけどさ…
綺麗な顔した男か女か?わからん奴
初日でさ、そう思っちまったしな~
気を使わなくても強いって
並の女達よりも…でも…ちょっと
こんな時に、確かめないと…
女装男子かもしれんし(笑)
今日は…青か?」
笑顔で言うことじゃないしー!
「城島くん、少し正解!
ぐっちいのパンティ…ブルー」
横でやり取り聞いていたのか?
ユッコ、人のスカートめくりやがった
「ブルーって青じゃんか?優子ちゃん」
「水色なのっ!城島くん
ぐっちい、この色好きみたいよ
ここのリボンエッチだよね
けど解けないんだよ?」
今日のショーツは右側に
可愛いリボン付き
全体的に薄い生地のレース
とても繊細で好きなデザイン
ブラもセットの奮発の三千円!
そのリボンにユッコは指かけて
「ほらぁ」
って解けないの教える
いきなりでかたまった私
はっとして
「ユッコ!バカ!っ」
スカート押さえた
本当に一瞬で…
ふわふわの竹田優子
侮れない!
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