春・三度目の出会いはとても遅く…(慶司19歳 響18歳)

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この週は印刷課も仕上げ加工課も もっとも年齢的に若い社員と剣道部員が 多めの1チーム 私はゆか先輩と午前中は1階のサンプル検査 そこに携わっている サンプルを朝回収に回ると のちのち、関わる剣道関係者と 自然と話すことになる だけど…1階の長瀬さんは しょっちゅう動いていて 「おはようございます~っ!」 毎朝声掛けても なにか書類見ながら… 出てくる印刷物の具合見ながら なにかしながらの 「おはよう」の挨拶で 去年の秋、あのイタズラ小僧って雰囲気 出会ったら…あの時の事 文句言ってやるっ!て ずっともっていた気持ちちょっと下がった 仕事中だから、そうなのか… なんだか、雰囲気は怖い… 「山口ちゃん、長瀬くん気になる? あの子、ちょっと怖いよね…」 ゆか先輩とか菜々子様(ゆか先輩と同期 口元のホクロと切れ長な目が特徴 さりげなくゆか先輩の座を狙ってると聞く) 美子さん(この人は先輩と呼べない) ほとんどの人こういう そして… 「まぁ…乾さんの最後の教え子だもん… 女子を遠ざけるとこなんかそっくり」 口を揃えて言う けれども…その乾さんは…挨拶の後 なにかちょっと話してくれる たとえば…剣道関係… 稽古してるのか?とか 来月のいつから稽古参加か 渡辺監督から聞いたか?とか… 羨ましいと言うのはゆか先輩以外の 女性社員先輩方 だって…ゆか先輩はその乾さんの 同期の石野さんが好き♪ 同じ高校の先輩後輩で 追っかけて入社して剣道部へ けど…軽々しく女の子と遊びまくる そんな実態見て失意ですぐ退部 そして…たださえも綺麗な人なのに 仕事もできるいい女になるよう 日々努力したとこっそりと…和子さんが 教えてくれた なんだかんだみんなが教えてくれる 色んなこと… 今は仕事だけでいいのに
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