就職二年目…春 (慶司19歳)

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高校は公立の工業高校の俺。 俺は、実業団のスカウトの形で入社した。 インターハイもなんも経験ないのに、実業団の関係者とかの目に止まった。 1ヶ月遅れた理由は、本当に俺の勘違いで すげー迷惑かけてしまった。 せっかくの縁で一生の仕事も、好きな剣道も出来んのに……バカした。 数ある実業団でも飛び抜けた力のある 我が「P○○-○○es㈱」剣道部 その会社の内輪的な試合があちこちであるが、その中で、この会社独特の内輪的な全国大会の存在を、高二の時…それ知った。 その頃ってバブル期でまだまだ!そういうことにも力入れる余裕があった時期だ。 週休二日のこの会社、本社をはじめ、各営業所や工場各地の剣道部の猛者達が、きちんと地区予選して最終が全国大会なのだ。 中学に空手部ないから同じ武道だしいいか! その理由で剣道を始めた。 あっていたのか?たちまち中体連で有名になっちまった。 その時期に知り合ったのは、現在ここでの同期の小泉と古畑の二人。 北多摩で何度も何度も戦ったか? それで強豪校のK高に声かけられたけど、その前の年にいい指導者がやめて、後継あまり良くないと聞いて別な高校へ進学した。 ほぼ男子高の二年間、のんびりまったり好きな剣道していて……。 仕事で剣道出来りゃあなぁ… ありえない馬鹿な考えしていた。 そんな時の市町村合同稽古で、この会社の人渡辺さんに、はじめに声かけられた。 それは、高二から高三へ向かう春のある日。 もらった名刺、その裏にこの会社の大会の事書かれていて、俺は初めて社会人の試合を見に行った。 その時に見ちまった試合が、俺の運命決めた! 噂と名前は知っていた剣士が! 『乾 祐也』が! 憧れの剣士が…なんと!ここの人間で! 大会始まって以来の、三連覇を達成したのを目の当たりにしたからスカウトされたことおお喜びした。 でも…俺はバカでここに入るのは大学行かないとそう思っていて……、決めたら連絡してくれと言われていたのに連絡すること無く、卒業して居酒屋でバイトしながらここに入る前段階大学行くための勉強をしながら、あちこち剣道あるとこ稽古していた。 それは昨年の四月の事で、とある市の市町村合同稽古で俺を見つけた渡辺さん、俺が進学してないと聞くや手早く…ここへの入社の手配してくれた。 ンで、今に至るんだけど……。 俺のこの早とちりの独りよがり。 色々とめんどくさいことを 引き起こして… 気になるあの娘の涙見るんだよな……。
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