就職初年度春の事…ついに研修っ!

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昨日の夜、声をはりあげて怒った滝川さん。 あの時のS区の大会のあとのインターハイ予選会で、渡辺さんが私をスカウトするの見たらしい。 渡辺さん強面だけど、実業団の選手としては かなり有名なんだってその時知ったけど。 実業団の大きな大会を見るの好きな滝川さん。 剣道やってる以上は、有名なとこ行きたいと 常日頃考えていて、スカウトを望んでいた。 高校入った時から自分の方が高校剣道で 実績がある!自信あったのに。 「うーん…なんで滝川さんに声かけなかったって? そうだなぁ…… 実績があるだけじゃないんだよ まぁ君にないものお嬢にはあるしな~」 ははっ!て渡辺さん笑って言うから、それは彼女の事を煽ってしまってめんどくさい。 「どちらにしても、本社管轄のA営業所が 声かけてくれたんだろ?いいじゃないか!」 ウンウン、確かにいいと思う。 A営業所にも剣道部あって、稽古は本社剣道部と合同だもん。 結局の所、同じ会社の剣道部広くいえば仲間なのに……。 「渡辺さんが好きなんじゃねぇ? 普通は、乾さんとか…だと思うんだよな あっ、オレな昨日稽古したんだけどな 本当にあの人強いわ それからな、響っ!お前と同じく無名の高校卒のな長瀬さんって先輩がいんのよ… この人…すげー強いんだわ!」 城島がこんな事言い出して… 私は…… 「なに!長瀬さんって…!」 そこに反応して、渡辺さんに…… 「気になるのか?お嬢っ」 と、冷やかされて… 「よぉーし!やつのこと教えてやろーか ンじゃ、小森くん(A営業所)またな」 そんな感じで、あの夜は滝川さんの事終わった。 いいですと言う私に、渡辺さんは 長瀬のこと教えてやる! 張り切っていて、おそらく城島はこの時、私が長瀬さんに恋してる? なんとなく感じていたに違いない。 そのあとは全然滝川さんと会ってなくて 今朝、また会ってしまってバスも一緒。 ごちゃごちゃ車内していたから、私も滝川さんの事また忘れていた。 じーと睨まれてる気がやっぱりする いやいや、気のせいとか。 「女子新人に説明する事があるので こちらのミーティングルームに行きます」 女子指導員の声に反応して、 「なんだろうね?」 ユッコと連れ立ってミーティングルームへ、大きな荷物持って歩いていった。 まずは、場所がどうであれ 研修が優先だ!
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