就職初年度春の事…ついに研修っ!3

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うーん……何かとめんどくさいなぁ。 確かに、男女共に説明した人はいる。 いるけど、問③に関しては知らない人も 確かに居るよね……。 でも、みんなが興味持っている?と言えば、そうではないよね。 「トオルと昨日みたいに話せないの?」 なんてボヤいてるOsaka・Fの鈴木さん達 九州の海堂くんに惚れちゃってる子達。 この子達は、私の問3には全くもって興味なし……だ。 「それに関して、聞かれたら言えばいい」 なんて単純に考えた私にたいして 「見た目いいのに……ぐっちいってバカ?」 同期の三人はたぶん呆れてた。 この言葉は、同期で今で言う女子会で 度々言われる言葉となる。 うんうん、バカ……って! 「城島はさ、ただ単にこれから剣道部で会社の名を挙げるその仲間に過ぎないし… そもそも…私には好きな人…」 …好きな人…スキナヒト…? 自然にでた言葉。 ふと、浮かんだのは……? 茶がかった瞳……と、栗色の髪と、太陽のような明るい笑顔の男。 あの日からずっと心にいる……。 「好きな人が、いるしねっ!」 そう言い切った。 「好きな人っ!誰それ?」 わぁーッ!と変な盛り上がりするのは、私ら 女子の特徴、慣れてる私。 「好きな人…わざわざ言うわけないじゃん! 教えたとこで話のネタにされるだけだもん」 きゃぁぁぁと騒いで誰と聞く同期達に、あっさりそう言って荷物を纏める。 食事の後レク。 レクの後、女子の宿舎へ移動だからだ。 三年の女子の園で青春謳歌した私。 たぶんだけど、自然にでた。 自分の心にずっと住む人……がいる。 案の定…… 「ねぇねぇ?ぐっちい!誰!」 「会社の人!木崎さんじゃないよね? ぐっちい?体育会系好きそうだし」←ユッコ 「やっぱり、剣道関係? ぐっちいって住む世界狭そうだし…」 なんて…荒川貴美香ことキミィの 厳しい言葉…いやっ!確かにその通りだけど 「住む世界狭そう…ってあってはいるけど 問3の西村でもないし!城島では無いから」 たぶん私の周り以外にいる他の女子にも、この会話聞こえてるだろう。 そう思いたい、そうじゃないと困る。 ーーーあの日からずっと心にいる人…… ふと心に浮かんでは…ほわぁ…と温かくて… けど…私の好物の!唐揚げっ! タルタルソースたっぷりのエビフライ! ニヤッと笑み浮かべパクっ! モグモグ…しながら… あぁ…!その時の事! それだけは文句言いたい! もう一度会えるのなら! その名前はーーー 「長瀬 慶司っ!」
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