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「はい。大王様」
「おお。重かっただろう。ありがとう」
そう言うと妖魔大王は万里水晶を受け取り、むむっと念を送り込む。
「地上に被害は出なかったかな? どれどれ」
しかし、万里水晶には角と牙の折れた自身の顔が映るのみである。
「あれ? 壊れたかな。何も映らないな」
水晶をこすってみる妖魔大王。
こすこす。
こすこすこす。
一生懸命水晶をこする妖魔大王に暗黒騎士が話しかける。
「また女湯覗こうとしてるんじゃないッスか」
「えー。やだ最低」
デスクイーンが冷たく言い放つ。
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