闇鍋

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出汁が煮えたので、各々が具材を鍋に入れる。 しばらく、蓋をしてから開けると強烈な匂いが広がった。 「ふむ…。なかなか悪くない匂いですね」 小田くんが鼻をひくつかせているのがわかる。 皆が笑った。 皆で鍋をつつく。 これは何だろう。口に入れると、ぐにょりとした。それになんだか水っぽい。 これは…たぶんキュウリだな。 とすると、入れたのは小田くんか。 次に箸を鍋に入れると、柔らかい感触が箸を通じて伝わった。 これは…? 口に入れる。 この味は…。きっとネズミだ。 入れたのはたぶん、佐田さん。 うーん…。みんな、結構わかりやすいな。
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