9いいこと

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9いいこと

一瞬坂元さんが言ったことが分からなかった。 私が馬鹿なのを楽しんでるみたい。 私が一人心の中で拗ねていた。 するとその表情を見た坂元さんが 『何ふてくされてるんだ?ちょっと外の空を 見てご覧。今日は満月です。綺麗だから』 言われてみて空を見た。 「あ、本当に満月ですね。綺麗」 『漸く笑ったな。じゃ佐々木さん窓に手をついて 満月だけ見ていてください』 私はその真意が分からなかった。 でも言われた通りにした。 坂元さんは探るように、でも優しく触れた。 思わず声が出る。 「は、あ」 『どうした?』 「気持ち良くておかしくなりそう」 『変になっていいから、今は満月だけ見ていて』 私は快感に溺れる。 何とかしないとって思うけど考えより快感が 上回る。 『本当に可愛らしいな。もっと苛めたいが それは今度にする。とりあえず、もう寝よう』 私は漸く解放された。 ただ『ふかふかのベッド』に体を預けた。
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