第2話 §入社(初日)§

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東雲課長は頷いた… 電話口 年配男性 『ああ、うん…おたくの ガラス製マグカップなんだけどね… なにもしてないのに 勝手に割れてしまったんだよ』 何もしてないのに割れることはないと思うけど… ニノウエキサラ 荷之上 如月 「…買ったのはいつですか?」 電話口 年配男性 『うん…買ったのは、ちょっと待ってください… かあさん!このマグカップ、いつ買ったんだっけなー!』 奥さまかな…? 電話口 年配女性 『確かおとといよー!』 おととい… 電話口 年配男性 『おととい買ってますな! まだ買ったばかりなんだけど… 新しいものと交換してくれないか?』 ニノウエキサラ 荷之上 如月 「ん~少々お待ちください…」 電話口 年配男性 『はいはい…』 一旦、保留にして受話器を置く ニノウエキサラ 荷之上 如月 「東雲課長…」 シノノメヒビキ 東雲 響課長 「ん?どうした…?」 アタシは頷いた ニノウエキサラ 荷之上 如月 「あの、この年配のお客様 うちの耐熱硝子マグを おととい購入してくれたようなんですが なにもしてないのに割れたとおっしゃってるんです… 良品マグと交換してほしいんですって」 東雲課長は少し考えるような仕草をする
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