第1話 §入社面接§

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第1話 §入社面接§

今日、ようやく…ようやく! 面接を受けさせてくれる会社が見つかった! アタシは荷之上 如月(ニノウエキサラ)歳は聞かないでっ この歳にもなって彼氏も 男性経験もないなんて恥ずかしくて言えない! とりあえず、今日の面接頑張ろう 職業安定所からもらった地図によると 株式会社vidrioさんはこの角を曲がった先にある 時間ギリギリだから少し焦ってる フゥフゥハアハア… ついた、なんて立派な建物なのかな! 自動ドアが開いてアタシは 1階の奥の面接会場に向かう コンコン… 「どうぞ、入って…」 ニノウエキサラ 荷之上 如月 「はいっ!失礼します!」 アタシは扉を開いてお辞儀し 扉を閉めてからパイプ椅子の隣に立つ 「座れ…」 面接の人は二人、紫髪の男性に促され アタシは席に座る… 東雲課長 「君が荷之上さんだね…僕は東雲 響(シノノメヒビキ) 君がこれから携わっていくコールセンターの課長だよ。 それで、僕の隣に座ってらっしゃるのは 神影 勇丞(ミカゲユウスケ)部長… コールセンター部の一番偉い人だから 粗相がないように。」 うはーっ、いきなり部長がいるっ やっぱり緊張するわっimage=511241597.jpg
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