プログレ喫茶開業の目覚め

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プログレ喫茶開業の目覚め

[6.プログレ喫茶開業の目覚め] 98年2月の衝撃以来プログレの事が頭から離れることが無くなった。一日中プログレを聴いてこの奥深きジャンルを探求したいという衝動が強くなっていった。私は几帳面な性格で、1987年1月(高校3年生)から過去に観た映画を全て思い出して、今月から観た映画も全てノートに記載し、独自の評価で点数を付けて管理しようと考えそれを実行した。いつまで続けたかと久々にノートを見返してみると、98年1月末で終わっていた。そうだあのパルリンダープロジェクトがとどめを刺したのだ!98年2月からはプログレノートを作っていた。簡単な記載ではあるが買ったCDのアーチスト名、アルバムタイトル、製作年、国、アルバムの感想、点数をなどを書き込んでいた。 頭がプログレで一杯になるとある問題が生じた。自分の仕事場(ビデオ、CDレンタル店)でかかっているJ-POPが我慢ならなくなってきた。レンタルショップなので販促のためにもJ-POPを流すことは絶対なので少し苦痛に感じた。プログレ好きな人が陥りやすい排他的思考(プログレあるある)になってしまった。プログレは世界一奥が深くて高尚な音楽なのだと・・(J-POPなんか聴いて喜んでる低俗なあなた達と私は違うんです!フン・・・みたいな)このような歪んだ考えが増幅しどうしても仕事場でプログレを聴きたいと思い、家でプログレのお気に入り曲を2時間分ビデオテープに録音して店内で流した。 そしたら普段長いと感じる仕事も2時間があっとゆう間に過ぎた。この時にプライベート時間ではなく、仕事中にプログレを聴くことが出来たら最高だなと思い立って、その瞬間プログレ専門の喫茶店をしてみたいと頭に浮かび、人生で初めて将来の明確な目標ができた。時に私29歳の春の出来事であった。
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