笑顔

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優太が見つかってから2ヶ月が経とうとしていた。 絹枝は香住と良く話をするようになった。  最初は憔悴しきっていた香住だったが、徐々に元気になってきている。 奏多は大学に通いながら、写真の勉強を始めたそうだ。 優太に影響されたらしい。 そして絵津子は、新しい大学に通いながら毎日楽しい日々を送っている。 優太のことはショックだが、「いつまでも悲しんでたら優ちゃんに叱られるから。」と前向きにやっているようだ。 優太が何故湖に落ちてしまったのか。 その理由は誰にも分からない。 だが、死んでもなお、優太は絵津子のことを想い続けていた。 そして、その気持ちはしっかりと絵津子に伝わった。 その事実は変わることはない。 優太のカメラは絵津子が大切に持っている。 不思議なことに、カメラは全く壊れておらず、メモリーもちゃんと残っていた。 メモリーの中には、笑顔の絵津子の写真がたくさん入っていた。
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