昔の思い出

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《回想》 『ねぇねぇ!』 『!』 『キミの名前は何て言うの?』 『…水沢絵津子(みずさわえつこ)』  『オレ、衣川優太(きぬがわゆうた)!あのさ!良かったら一緒に遊ばない?』 『…うん!』 『グスッ。』 『泣かないで、えっちゃん。きっといつか会いに行くから。』 『…本当?』 『うん!約束!』 『…約束!』 ≪現在≫ ピピピピ、ピピピピ…。 目覚まし時計の音が鳴り響く。 「…ん。」 カチッ。 時計の音が止んだ。 絵津子はベットから体を起こす。 「(…またこの夢か。)」 最近同じ夢ばかり見る。 小さい頃の懐かしい記憶。 忘れられない楽しい思い出。 「(…何で今になって。)」 いや、本当はその理由が分かっている。 戻るからだ。 昔の思い出の場所に。
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