29人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
ずっと、、、
────あれから10年。
今日は結婚式。
あの時、私は麗くんを失い壊れた。
食べ物は喉を通らず痩せ細っていた。
それを立ち直らせてくれたのは今の彼。
私の左手の薬指には既に指輪。
麗くんから貰ったもの。
私の宝物。
私の中で1番は今でも麗くん。
それを理解してくれている彼は指輪は麗くんのもしといて欲しいと言ってくれた。
麗くんからの手紙は涙でぐちゃぐちゃになっていたが、今でも毎日見返している。
『Dear あっちゃん
俺はあっちゃんのおかげでこの世に未練を残せた。
未練を残せる事は生まれ変われるという事だと思う。
生まれ変わったらあっちゃんの子供になりたい。
だから、大切な人を見つけて下さい。
ありがとう、俺にとって最初で最後の恋。
楽しかった。
悲しい思いをさせてごめん。幸せになって下さい。
From 麗』
そう書いてあった。
麗くんの為に子供を産みたい。麗くんの生まれ変わりが私のお腹に来てくれる事を願う。
ずっと、ずっと、ずっと麗くんが一番。
私に恋を教えてくれてありがとう。
前世では一緒にいた時間はとても短かったけど来世では永遠といえる時間を一緒にいようね。
ずっと、、、
ずっと、、、
ずっと、、、
~END~
最初のコメントを投稿しよう!