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もう一人の
「するめもよくね。」と言ったのは
ピンク・・・レジ担当主任 秋野さん 28歳。
家族は父親と秋野さんを頭に7人もの弟妹で9人家族。母親とは死別。
家は大変貧乏なうえ、大家族。父親は長距離トラックの運転手。ほぼ家には帰って来ない。
家事の全てと弟妹の面倒は長女の秋野さんが一人で見ていた。
彼女は中学の時、大変ぐれていた。ぐれて、ぐれて、ぐれたおして、爆音でスクーターを乗りまわすレディースの曹長だった。
学校に家事に子育てにレディースと、十代にして4つのわらじを履きこなしていた彼女が『やおや岡吉』で1個10円のガムを4個万引きした日に、先代の社長がスカウトした。
中学卒業後、品出し、総菜売り場、野菜売り場を経てレジ担当主任まで昇格。
ここの女子パート、アルバイトは彼女を頼ってくるものが後を絶たず、『やおや岡吉』では、人手不足に悩んだことは1度もない。
「いや・・・・ギリギリまで、青を待つべきです!
刺身ケースは彼の命ですから!!」
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