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「オマエっ!!!!
温泉にいただろっ!!!」
おお、さっき
騒いでた連中…、
もとい、人達が…
やっと
黒宮さんの後に言葉を
発してくれたよ。
この五月蝿い人達も、
後から来た黒宮さんに
少し圧倒されて、
出遅れた感じだったけど、
…えっ…と、
温泉…………温泉 ね、
「ああ…、
ここに来てから、
結構沢山の温泉に
浸かったよ?
良いとこだよね、
温泉街の観光地。
まだ、全然
回りきれてないけど…」
今のオレにとって、
唯一の癒し。
麓から更に、十五分程
チャリ飛ばして
辿り着く、名所の
温泉街の観光地。
うんうん。
確かに、何度か
足を運んで温泉に
浸かったっけ。
中にはタダで
入浴できる、秘境
みたいな温泉にも
浸かったよ。
………で、それが何か?
「………………」
「!!?」
…いきなり、
ガシッ!!!!
ってな、カンジで…
顔を両手で挟まれて、
オレの顔を
神妙にまじまじと
見つめてくる、
件の騒ぎまくって
くれた人達。
「あの…、何か?」
ちょっと、コワイ。
「……紛らわしい
髪型と、
………顔、
してんじゃ、ねーよっ」
「…え?」
…いきなり顔を
掴まれて、
相手から涙目で
そんなことを言われた。
…………はい?
どーゆーこと?
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