クソもかくにも男子校。

5/11
前へ
/378ページ
次へ
「名前教えろよ?」 …そー言って、 無遠慮にいきなり オレの肩に腕を 回してきたのは、 脱色髪が目立った 脱色パイセン。 いや、あのさ、 上級生なのは わかるんだけどさ、 オレもパイセン敬う 姿勢は一応持ってん だけどさ~~? いくら何でも初見で その態度、アリマス? 「おいっ?! 聞いてんだろっ」 あ、やべ、 つい気圧されて 押し黙ってたら、 こちらの芳ばしい 坊主パイセンが 凄んできましたよっ… 「…スイマセン、 美岬…カエデ、デス。」 応えたよ?! 応えましたよ!!!! お次は何スかっ!!? …てか、さっきから この二人さ~~~~、 「ふ~~~~~ん、 カエデちゃん、 これからちょっと、 俺等と付き合って くんない?」 「…ぇ、」 いやいや、あの、 突然のその申し出、 折角ですが、 御断りさせてクダサイ。 って、 …これは、 言わせてくれる 雰囲気じゃない っスよね~? つか、さっきから この二人、めっちゃ 近いんだけどさっ いやもう、脱色パイセン なんて近いってか、 完全にオレの半身に 密着したまんま 肩に回してた腕を 下に降ろして、 胸や腹とか、腰にまで 手を這わせてきてさ… 萎える… ナニ、コレ。
/378ページ

最初のコメントを投稿しよう!

400人が本棚に入れています
本棚に追加