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「名前教えろよ?」
…そー言って、
無遠慮にいきなり
オレの肩に腕を
回してきたのは、
脱色髪が目立った
脱色パイセン。
いや、あのさ、
上級生なのは
わかるんだけどさ、
オレもパイセン敬う
姿勢は一応持ってん
だけどさ~~?
いくら何でも初見で
その態度、アリマス?
「おいっ?!
聞いてんだろっ」
あ、やべ、
つい気圧されて
押し黙ってたら、
こちらの芳ばしい
坊主パイセンが
凄んできましたよっ…
「…スイマセン、
美岬…カエデ、デス。」
応えたよ?!
応えましたよ!!!!
お次は何スかっ!!?
…てか、さっきから
この二人さ~~~~、
「ふ~~~~~ん、
カエデちゃん、
これからちょっと、
俺等と付き合って
くんない?」
「…ぇ、」
いやいや、あの、
突然のその申し出、
折角ですが、
御断りさせてクダサイ。
って、
…これは、
言わせてくれる
雰囲気じゃない
っスよね~?
つか、さっきから
この二人、めっちゃ
近いんだけどさっ
いやもう、脱色パイセン
なんて近いってか、
完全にオレの半身に
密着したまんま
肩に回してた腕を
下に降ろして、
胸や腹とか、腰にまで
手を這わせてきてさ…
萎える…
ナニ、コレ。
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