クソもかくにも男子校。

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「アイツラの内の 三人が、オマエが 三年に絡まれてんの、 俺に知らせてきた。」 「…そう、だったんスね。 明日、会ったら お礼言っときマスね。」 「あと、アイツラ… 温泉に浸かってた オマエを見て、 オンナだと勘違い してたみたいだぞ。」 「え…?」 …それは、 衝撃っ!!………じゃ、 ない、けど。 いや、結構オンナに 間違えられること、 今に限ったこと じゃねーしっ、 オレ、こんな髪型だし。 背も……低いし… いや、今 問題にしたいのは、 「あの、あのヒト達、 人が入浴してんの、 覗いたりしてんスか?」 ……そーゆう こと、だよな。 だって、オレが 温泉に浸かってた時、 秘境地の野外の 温泉に入った時は、 オレ以外に誰も いなかったしっ!! それ以外の温泉 行った時は、当然、 男湯に入ってたから そこで見られてたなら、 オンナと勘違い されるわけねーし? つまり、 秘境地で入った時 しかねーわけで。 …おいおい。 覗きたい心理は、まあ、 そりゃわかるけど? オレも一応、 そういうの興味ある 年頃男子だし?! でも、実際実行、 行動には移さねーよ? 覗きって、あの 立派な犯罪だしなっ? しかも、オレを "オンナ"だと思ってて 見てたってコトなら、 尚更じゃんっ?! 一線超えは、 ヤバイっしょ… …そんなこと 考えてたら、 黒宮さんがまた、 ハナシを続けて――… 「…俺の、実家が 温泉街に…ある。 温泉旅館 やってっから、 ………オマエが、 良ければ、いつでも 入浴(はい)りに、来い。」 !!!!! えっマジでっ?!!! 「いいのっ!?!!」 オオオオオッッ!!!!!!! …あ、ヤバ。 つい気分、アガって しまったっ!! それってタダっ?! タダかっ?!! ………おおっと、 黒宮さんが オレのいきなりの 反応に、 若干引いてんよ… …ヤバイヤバイ。 てか、何気に オレの問い掛けは スルーされてたけどさ。
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