や・ば・い

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…色素の 薄い、 サラサラの髪に 瞳の色。 クッキリ二重の ガラス玉のような 大きな目は、 時々、気怠そうに 伏し目がちになって、 それがまた、 憂いを帯びた表情を 魅せている。 鼻筋もキレイに 整ってて、 唇の色は色白のせいか こちらも色素が薄く、 淡いピンク色…… そういえば、 唇の色と乳首の色って 同じ色だと何処かでっっ!! ばかっっ… 今はそんなこと 考えるなっ!!!! 目の形、鼻筋、唇。 全てのパーツが 整った黄金比率の顔 ってやつだっ。 そして、日焼けもしてない 陶器のような滑らかな肌。 身長はそんなに無いけど、 手足はスラッと 長くて、腰も細い。 …―――道理で、 なんだか、 クラス中の空気が どよめいていると 思ってたら…… あんな美少年が転校生として、 こんな時期に現れて いたせいだったのか。 まだっ、信じられないっ。 彼は間違いなく、この 羽崎高等学校に通う 男子校の生徒でありっ 確かに間違い無く僕と同じ "男"である… と、いうことにっ!! あのキレイな顔の 下には……… 下 には、 僕達とみんな一緒のっ あのブツがっっ…… しっっ…かりっ!!!!! ぶら下がっているんだ という現実っっ………… …そう、彼が 僕と同じ"男"である というっ…… 現実がっ!!!! まだっ… 信じられない!!!!!
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