どうも初めまして。

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―――― ――――――― 「美岬くん、毎朝 学校に来るの早いよね? どうやって来てるの?」 「…!!」 隣の席の人に… 話し掛けられた。 まだ、転校して二日目。 ボロ新居にも、この町にも、 学校にも、 クラスメートにも、 全っっ然… 馴染んでないっ まあ、当たり前だけど。 「えっ…と、 どの辺っ…てか、 大字〇〇…………」 「え?!そんなに 遠くから来てるの?!! じゃあ早く起きなきゃ いけないよね…」 うん、だから早く 学校に来てんだよ。 しかし、やっと 話し掛けられたな… 一日目はなんか、 クラス中からやたら 奇異な目を向けられて、 こっちからは話し掛け 辛かったからな。 …まあ、仕方ないか。 今の時期に 転校生なんて、 絶対なんか ワケアリみたいに 思われてるだろうし? …――つか、 さっきから、他の クラスメートの 視線が激しい。 …なに?ちょっと、 喋っただけじゃん? あ、話し掛けてきた人、 周りの視線を察してか、 うつ向いてまた 自分の席に 向き直ったしっ! 「…………」 オレも特にこれ以上、 話すこともなくて また自分の机に 伏して、 次の授業が始まるまで 寝入ることにしようと 思っていた… …――矢先、 …バタバタバタッ!!!! 廊下を駆けてくる 複数の激しい足音で 再び顔を上げたら、 数人ほどの全く 面識ないクラス違う 連中が教室に 入ってきて、 軽く息を切らしながら、 オレの方に目線を 向けると、 「あっ!!!コイツっ」 そう言って、 オレの方にその集団が 歩み寄って来た……。
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