だからその手を離して。

6/8
前へ
/378ページ
次へ
!! 「黒宮さっ………」 ひっ!!!?! 眉が逆八の字っ!!!! すっげ、機嫌悪そう… 「ああ、レンキ、 どうかしたの?」 険しい面で明らかに 空気思わしくない 黒宮さんの様子なんか お構い無しに、 鈴鳴さんは涼しげな 微笑みを浮かべて、 黒宮さんを見上げてるっ 「…!!!!」 黒宮さんがオレの方を 一瞥すると、 すぐに鈴鳴さんの方に 向き直った。 「…オマエ、 何してんだ?何のマネだ…」 「カエデくんと、 コウタくんと三人で 一緒に飯食ってたんだよ?」 ねっ?って顔しながら 鈴鳴さんがオレに 目を合わせてきた。 「~~~~~~~っ ………来いっ……」 …?!! 黒宮さんが訝しげに オレと鈴鳴さんの 顔を交互に一瞥した後、 いきなりオレの腕を 掴んで教室の外に 出ようとしたんだけどっ… 「ちょっ…黒宮さんっ?」 ………………?!!!! …でもっ、直ぐに 「何してんの?レンキ。 俺の方が先に カエデくんと一緒に 飯食ってんだよ?」 …そう言って、 鈴鳴さんが オレのもう片方の手首 掴んできて?! にっこり柔軟な笑顔で 黒宮さんと視線を 交えて対峙してっ… ………っ!!!!! なんだっ…この人っ こんなっ?! 柔軟な笑顔でっ!!!! なんでこんなっ きっっ…つい、圧っ!! 放つんスかっ!! ひぃっっっ!!?!! パねぇえっっ…!!!! だいたい、そーいや 黒宮さんも鈴鳴さんも この学校での立ち位置 ヤバそーなのは、 前々からの出来事で大腿は 解ってっけどっ……… 「あのっ…」 「…来るよな?美岬。」 「ヤメなよ?カエデくん、 困ってるでしょ?」 はい…困ってるってか、 困惑しっぱなしですがっ これ、オレはどーすれば いーわけ? ねえ~~~~~~~っ それよか、二人に 掴まれてる腕や手首が 地味に痛いんスけどね… 「ねえ、レンキ オマエは俺の ジャマをする資格は 無いはずだよね?」 にっこり笑顔の鈴鳴さんが 更に黒宮さんに 圧の眼差しで凄むのと 同時に、 オレの手首を掴んでる 手にチカラが加わるっ…
/378ページ

最初のコメントを投稿しよう!

400人が本棚に入れています
本棚に追加