乞い、然るべき?

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―――――― 「レンキは、 私有地の秘境温泉に 現れる覗きの常習犯の 連中をシメ出す為に、 温泉付近をたまたま うろうろしていて、 その時に連中と一緒に カエデを見掛けたようだよ。」 「へえ~~あの人達、 オレのコト、オンナと 間違えてたんでしょ? 黒宮さんから聞き ましたよ!!」 「みたいだね~~笑」 ―――レンキもだよっ て、教えたいけど、 面白いからまだ黙ってよ。 そして、 …覗き魔の一人が、 秘境温泉に現れる 美少女が転校生に酷似 してるって言うから、 あの時、皆でカエデの 教室に向かって、 見学してみれば そのまさか。 あの時のレンキの引きつった 顔は見モノだったな。 その時に俺も初めて カエデを見て、 これなら手を出したい と思ってたのに、 まさか、アイツ。 カエデが男とわかっても レンキのヤツ、 俺にカエデを譲らない どころか……… 「…あの? 最近は食堂には 行かないんですか? …鈴鳴さん。」 「…俺は、 カエデくんと一緒に 昼飯を取りたいんだけど、 カエデくんはイヤ?」 「べつにっそんな そーゆーわけではっ」 うんうん。 困ってるよね。 戸惑うよね? イミわかんないよね? 毎度毎度昼に俺と 顔を合わせるの。 でも、レンキが ハッキリしないから いけないんだよ? ごめんねカエデ。
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