今宵、新月の夜。

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――――――― 「ひいぃっっ…!!!! ……ぐっっ!!!! 黒宮ざんっ!!!!!! あれっ!!!!なにっ!!」 黒宮さんと途中まで 一緒に帰ってて、 別れ道に差し掛かった ところですっかり 陽が落ちて真っ暗に なったところにっ!!!! ヒイイィィッッ!!!!! かわっ…!!かっ…… 川のとこにっ!!!! なんかっちっちゃい 光りみたいなのがっ!! 沢山っ!!!! メッッッ……チャッ 浮遊しててっ!!?!! 思わず引き返してっ 黒宮さんにしがみついて しまっていたっ!!!! 「おいっ…!?なんだ? どうしたっ!?」 「なにあれっ!!?! あれっ!!あれっ!!!!」 「おいっ美岬っ!?」 だっってっ!!もうっ アレしか言えねえっ!! いやマジなにアレ?!?! 「緑の光ったヤツがっ!! いっぱい川にっ!!!!」 「……………」 …あれ? 黒宮さんが固まって 動かない……… あっ…黒宮さんも 驚いてんのかもっ!? 辺り外灯も無いしっ 黒宮さんはどんな顔 してっか わかんねーケドっ… とりま、ビビって オレがずっと黒宮さんに しがみついてたら…… 「オマエ… 蛍、知らねーの か?」 「…?……ぇ…?」 …ホタル?
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