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―――拝啓、ムカつく。
『新しい学校はどうだ？！
もう慣れたか？！！
日本を離れてからも
ずっっ――――っとっ、
パパは、カエデのことを
ずっ――――と、心配して
いたんだぞっ！？！！！
寂しくなったらいつでも
パパのところに来て
いいんだからなっ！！
すぐにロサンゼルスの
チケット取ってやるぞっ』
…ウッッ…ゼェッ！！！！
こんな辺境の地に
息子を追いやっといて
よくもまあ、心配って
……
それよか、
「テメーは自分のこと
"パパ"って言うの
いい加減やめろっ！！」
『何を言ってるんだっ！！
パパはカエデの
パパだぞっ！！
それに、テメー
じゃなくてっ
ちゃんとパパのこと、
パパって呼ばなきゃ
ダメだぞカエデっ』
「呼ぶかっ！！！！」
オレもう高校生
だっつーのっ…
『それより何か変わった
こととか無かったか？！！』
…はあ？
引っ越して！転校して！！
そりゃ沢山有るに
決まってんだろっ！！
「…Googleマップで
見付けた山奥の謎の
一軒家を取材したいって、
テレビ番組のスタッフが
訪ねてきたくらいだけど｣
『なんだそれっ！！！！
カエデ出たのかっ！！？』
顔にモザイクは掛けて
貰って少しだけな。
…その番組、前は
よく見てたけど
まさか自分が今、
そこまで秘境クラスの
山中で生活してる
なんてっ！！！！
しかもっ…
オレの住んでるとこを
今のクラスのヤツに
話したらっ
"なんでそんなとこから
来てんの？！"…って、
地元の人間にまで
ドン引かれる始末…
通常、この辺で
進学とかする人間は
麓まで転居するって
聞いたしっ！！
毎朝ロードバイク
こいで往復して
通学してんのなんか、
オレくらいって…
ﾋﾟｺﾝｯ…
あっ！！！！
｢…トモダチから
連絡きたからっ
また話は今度なっ！」
『！！！！
トモダチもう
できたのかっ？！
良かったなっ』
｢…ああ、だから
話あんなら
続きLINEでっ！」
…そう言って、
忙々とオレは
親父との連絡用の
ガラケーを閉じて、
通話を終了した。
…そして、
LINE電話がきた
スマホの方に向き直る。
………あ！！！！
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