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「そこの教室から
二人が見えたから
急いで飛び出して
来たぜ~~~~っ!!」
「フウマっ!!?」
フウマが雑草踏み
分けながら、
こっちに掛けてきた。
で、
そこの教室からって
言ってた場所を指差して
少し息が上がってる。
ちょっと、急いで
駆けて来ましたって
様子。
「…帰らずに、
こんなとこでっ…
二人で、
何やってんのっ!?」
「え、…と。」
何っ、てか、そのっ、
急に現れたフウマに
突然話し振られて、
思わず、
黒宮さんの方に視線を
向けて見たら、
「ちょっと、
話し込んでた……。」
そう言って立ち上がった
黒宮さんが、フウマの肩を
ポンッて軽く叩いた。
「……」
黒宮さんがフウマの
横を擦れ違う際に、
フウマの笑顔が僅かに
口角だけ下がっ …て、
目だけは笑ってっけど?
…どっか表情が、
引き吊ってる?
で、
黒宮さんの後ろ姿を
追う目線がなんか
意味深な色帯びてんのが
妙に引っ掛かった、
けど、
「行くぞっ!!
美岬っ」
「っ、はいっ」
ちょっまって!!
黒宮さんっ
背ぇ向けたまんま
一人でサクサク
歩き出すからっ?!
もうっ
慌てて後追ったよっ
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