夕暮れの空を眺めて待つものは

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「了解です。僕だって、そんな無茶させたくないですしね」 日本でも有数の多忙を極める財界人の兄さまの予定を捻じ曲げようなどとは、僕も思っていない。しかもたかが兄弟の飲み会で、なんて。 「よしよし、それじゃ始めるか!」 勇んで腕まくりしながらキッチンへと向かう春兄さまの背中を追いかけながら、ほんのちょっぴり嬉しさとワクワクを感じつつ、僕もいそいそと腕まくりを始めた。
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