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168 洞爺湖、走る 3
「……今何時かしら、4時か」
いつもと同じ時間に目覚めた彼女は、着替えをしてそっと外に出た。
「おはようさん!若いのに、ばあちゃんと時計が同じだべさ」
「おはようございます。お婆様も早いですわ」
「なした?そんなカッコして。もしかして走るのかい」
「ええ。ゆっくりですけど。いつも通り身体を動かそうと思って、あ、おはようございます」
外に現れた姫野父、光司は、挨拶がわりに頷くと車の方へ向かった。姫野母は小花に告げた。
「……すずちゃん。光司が車を出してくれるからさ。乗って行きなさい」
「いいんですか?では行ってきます」
小花はペットボトルの水を持ち、光司の車に乗り込んだ。
「おじさま。鈴子は、ここから……ここを走りたいんです」
うんと頷いた光司は彼女を乗せ行きたい所まで連れて来て、降ろした。
「おじさま。私のタイムを測って下さいませ」
うんと頷いた光司は、彼女が走った瞬間にスマホのストップウォッチをスタートさせ、自分は彼女を車で追い越し、指示された場所まで待っていた。
チェックのシャツを着て年中履いているジーンズ姿の白髪の姫野光司は、若い頃からスタイルが一切変わらず、こうして遠くから見えるシルエットは、まるで二十代男性のように若かった。
「……はあ、はあ。タイムは」
これ、と光司は彼女にスマホを見せた。
「そうですか。はあ、はあ……よかった、少し走れて……はあ、あ、ありがとうございます」
光司が差し出した水を一口飲んだ小花は、東の夜明け空を見ていた。
「今朝の気温はどうかしら……まあ。高めですね」
光司がこれ、と見せたスマホの今日の天気予報を見た彼女は、肩を回しストレッチを始めた。
「おじさま。鈴子は今度、向こうを走りたいのです。いいですか?」
うんと頷いた光司は彼女を車に乗せた。無口な光司は現役時代、消防士をしていた。岳人というしっかり者の長男と、双子のとんでもない二男、三男。そして娘の美雪の四人の子供を自由に育てていた。
しかし岳人は己の経済的な理由で本人が希望していた道を断念してしまった事を、光司は父として大変悔いていた。
そんな岳人が連れて来たガールフレンドは清楚で優しい天使のような心を持つ娘であった。
光司はそんな彼女が息子を慕ってくれている事が純粋に嬉しかった。
妻みどりから、小花は娘の美雪と年が一歳しか変わらないのに、親を亡くし一人で清掃員をして自活していると聞いた光司は、これだけでも泣いたのに、「親がせっかく通わせてくれたから、高校は卒業したい」と言い、定時制の学校も通っている事を知り、これ以上は聞けないくらい胸が締め付けられていた。
さらに最近は大きくなった子供達が全然自分に構ってくれないので、こんな風に自分に甘えてくる健気な少女に、自分に出来る事なら何でもしてやりたいという気持ちになっていた。
そんな彼は、小花が納得するまで行きたい所に好きだけ連れて行った。
「そろそろみんな起きたかしら……おじさま。私、先に降りておばさまの手伝いしてきます!」
姫野家に付いた途端小花は車から降りて家の中に入った。
「あ、帰って来た。おはよう。すずちゃん」
「おはようございます。すみません、お手伝いせずに」
「いいだべさ。寝ぼ助はほおっておいて、シャワーを浴びておいで。そして先にばあちゃんと先に食べよ」
母みどりに背を押され浴室でシャワーを浴びた彼女は、用意されていたテーブルにつき、姫野婆と光司と一緒に朝食を食べた。そこへ美雪があくびをしながら起きて来た。
「おはよう……みんな早いね」
「美雪。悪いんだけど、離れの風間君とお兄ちゃんを起こして来て」
「は……い。ふわあ……?」
やがて食事を済ませた小花達がお茶を飲んでいる時に、風間と姫野が現れた。
「うう……結構飲んでしまった……」
「おはようございます。あんまり静で、久しぶりに熟睡しました」
まだエンジンが掛かっていない男二人に対して、美雪は容赦なく攻撃を仕掛けてきた。
「もう。早く食べて!作戦会議でしょ」
「朝からそうガミガミ言うなよ」
「……先輩。美雪ちゃんは夕べから心配してるんですよ。あ、俺ご飯お代わりしたいです」
「風間さんは走らないからのんきだね……。あ、すずちゃんて今朝は少し走ったの?」
小花は光司に付き合ってもらった話を始めると、光司は恥ずかしくて部屋を出て行ってしまった。
「みんな!時間は大丈夫なの?参加のランナーはほれ、続々スタート地点に向かってるさ」
みどりの声にスイッチが入った若者は、即座に食べ終えマラソンに備え始めた。
そしてリビングで最終打ち合わせを始めた。
「いいか?俺は寸前まで現場の手配をする。風間と美雪はスタートするギリギリまで小花といて彼女のサポートをしてくれ」
「わかった」
「それなら俺にもできます」
「頼んだぞ。そして鈴子……」
「はい!」
姫野は上目遣いで悪戯そうな顔で彼女をじっと見た。
「青い旗は?」
「ペースアップ!」
「赤は」
「ペースダウンですわ。黄色はそのまま」
「よし。打ち合わせのポイントでサインを出すからな、いいか、これは総力戦だ!力を合わせるぞ」
「みなさん!よろしくお願いします!」
そういってみんなに頭を下げた小花の頭を姫野が撫でたので、風間も撫でた。
こんな感じで一行は、スタート地点にやってきた。
「あ!洋子ちゃん」
「小花さん。すごい……スポンサーが付いているの?」
ちらと見えた彼女のユニフォームにはたくさんの社名が書いてあった。
「これは書いてあるだけで、お金はもらっていませんの」
「それにしてもすごい人気だね」
「感心している場合ではありませんわ。参加人数が結構多いもの」
周囲には多くの市民ランナーがおり、二人は圧倒されそうになっていた。
「大丈夫だよ?なんか例年、完走する人が少ないみたいだし」
風間の励ましは周囲の反感を買ったようで、彼らは一瞬白い眼で見られたが、気にしないという美雪の励ましで、笑顔になった。
「ところで、姫野さんの妹さんも走るの」
「そうよ。室蘭高校を代表して走ります!」
高校の体操着を着た美雪は、ビシと敬礼をして見せた。
「みんなハーフマラソンですよね。うう?さすがに洋子も緊張してきたな」
その時、風間の電話が鳴ったので彼はこれに応じたが、小花に代わってくれと言いだした。
「どなたなの?もしもし」
『小花さん?おはよう!どう調子は』
実の兄慎也の声は嬉しそうにウキウキしていたので、小花はついフフフと笑ってしまった。
「はい!絶好調ですわ」
『絶好調?さすがだよ。俺は応援に行けないけどさ、ネットの動画で応援しているからね』
「はい!お電話ありがとうございました」
風間にスマホを返した小花は、そうだ、と自分のスマホも風間に預けようとした。その時,メールの着信音がした。
「まあ。たくさんメールが来ていたわ?風間さん、申し訳ないけれど「ありがとうございます」って返信お願いします」
「みんな励ましのメールだね……あ、電話だよ」
「今ならまだ出られますね。もしもし?」
「「「「あ、出た……せーの……小花ちゃーん頑張って―――!キャ―――――!!」」」」
耳をつんざく大音量の声援に、小花は瞬時にスマホを離した。
「声がでかすぎでしょう?鼓膜が破れるよ?」
「風間さん。これが卸センターの掃除仲間ですわ。あのね。頑張るわ」
もう電話はでないと風間に託した彼女は美雪と洋子と一緒に、スタートラインへ向かって行った。
「しかし、まだメールがバンバン来るし。応援するならもっと早く送らないとダメだろうよ。いいや、これは無視!」
そんな独り言を言った風間は、スタート地点に立つサーモンピンクのキャップを目で追っていた。
『御来場の皆さま。おはようございます。本日司会進行の札幌テレビの南郷ひろ美です!よろしくお願いします。まもなくレースになりますが、あらためて注意事項をお知らせします……』
ハイテンションのアナウンスの中、入念にストレッチしていた洋子は、隣に立つ小花に伊吹からメールが着ていた事を話していた。
「ひどいんだよ。『小花さんには勝てないよ』だって……え、小花さん?」
そこにいた彼女には笑顔はなく、ただまっすぐ前だけをみていた。周囲の声は聞えていない様子だった。これに洋子は身震いをした。
……やっぱり小花さんは最高のライバルだ。
『……以上が説明になります。まもなく女子のハーフマラソンがスタートします』
すると係りの人がランナーを整列させ始めた。小花は招待された選手なので、前の方からスタートが出来るはずだが、たくさんのランナーに揉まれそうになっていた。
「いた?!ちょっと、そこのピンクさんと女子高生!こっちだ」
大会役員のTシャツを着た男性が、小花と美雪をわざわざ捜しに来て、洋子も一緒に人波を身でカバーしながら先頭に連れて行ってくれた。
「なんだ。マー坊か。お兄ちゃんに頼まれたの?」
「美雪は黙れ!いいんだよ。彼女さんは招待選手だろ?さあ、ここです」
「感謝します……」
昨夜さんざん姫野にノロケを聞かされた幼馴染み達は、大会のスタッフであったので小花の事を頼まれていたのだが、まさかこんなに美少女だとは思わなかった。
「じゃあな!美雪も頑張れ」
「美雪も、って。ひどくない?まったく」
けれど隣の小花はこれを全く気にせず、腕や足をぶらぶらさせていた。本気の彼女は見た事の無いような目でまっすぐ前だけを見ていた。
『それではカウントダウンです。5、4、3、2……』
1の時にパアンとピストルが鳴り、ランナーが一斉に飛び出した。
こうして最高のポジションでスタートした二人は先頭を走っていた。
『いよいよ今年も始まりました洞爺湖マラソン、解説はスポーツライターの増田さんです。宜しくお願いします』
『増田です。よろしくどうぞ』
『本日の洞爺湖は晴れ、っというか。暑いですね。気温もぐっと上がる見込みです。尚、このレースは、札幌地下歩道空間「チ・カ・ホ」にてパブリックビューイングと、ネット配信を行っております。ええとレースの方がいかかでしょうか』
先頭集団は5人の選手に絞られ後続をどんどん引き離していた。
『かなりのハイペースですよ。しかもトップは女子高校生ですか?勢いがあります』
『手元の資料を見ますと、室蘭高校三年生、姫野美雪選手です』
このアナウンスに会場のスタッフから歓声が上がった。これに驚いた風間は、近くにいたスタッフに事情を訊ねた。
「ああ?俺達みんな室蘭高校だし。それにいつも、地元の人間がトップになった事がないもんで。つい興奮したんだべさ。行けーーー!美雪!そのまま突っ走れーーー!」
地元に愛されている彼女に感動していた風間は姫野の電話にびっくりして出た。
『おい、小花の様子は』
「まだ見えませんが……あ、今行った……いつも通りです。集中してます」
「そうか。他の選手は」
「予定通りです」
小花をサポートするチーム小花の監督姫野は、コースの先の湖畔で陣を構えながら風間に指示をし、彼を移動させた。
「さてと、今度は父さんの出番だ。ええと黄色い旗だ」
彼女へのメッセージ係りの父にメールで送ると、OKと返事を来た。
「なあ、岳人。ばあちゃんの出番はいつだ?」
「そうだな。母さん、もうポジションに行っていてくれ。お握りを持って椅子に座っていれば良いから」
母と祖母を予定の場所で応戦させる手配をした姫野は、ネット中継を見ていた。
……美雪が先頭。鈴子は二番手。やはり来たか……。
勉強を捨て自分の運動能力だけで高校進学を目指す洋子の力は本物で、後続からランナーを追い抜き、とうとう先頭まで追い付いていた。
『この気温とハイペースに先頭集団は四人に絞られましたね。北海道体育大学、松野選手。地元の女子高生姫野選手。派遣会社ワールド社員、小花選手。それに里美中学校三年生バーマン選手。みな北海道の選手です』
会場からはうおおーーと聞いた事のないような歓声が上がったが、風間は必死に人をかき分け移動していた。
四人に絞られた事に、黄色旗で現状維持を指示した姫野だったが、やはり洋子の存在を恐れていた。
コピー人間洋子の作戦は、最後までトップの後ろを走り、ゴール手前で抜くという単純かつ狡猾なものではないか、と姫野は思っていたが、その通りになりそうだった。
そもそも今回は暑さを利用して、独走しようと思っていたのだが、洋子の登場で作戦を変更し、思い出づくりで参加予定だった美雪は小花のペースメーカーとして急きょ走る事になったのだ。
これは「こっちの方が思い出になる」と美雪自身が言い出した事であったので、兄として妹の気持ちを組んでやる事にしたのだった。
『増田さん。このレースはどうご覧になりますか?』
『そうですね。私は小花選手のレースを解説した事があるのですが、彼女は暑さに強いですよ。……それに今回も先頭の姫野選手の後ろで温存していますからね』
『他に気になる選手は』
『やはりバーマンさんですね。小柄のピッチ走法は登り坂や、カーブに適していますのでね、何が起こるかわかりませんよ』
そして北海道大学の松野や、先頭の姫野も何が起きるか分からないと解説をした。
この解説を聞いた姫野は、父に青い旗を出させた。
……ペースアップだ。美雪が走れる間に。
息子の指示を受け取った光司は、先回りしていたポジジョンで青い旗を掲げていた。
……マジで?まだペースを上げるの?美雪は限界だよ?
でも自分で言い出した事なので必死に走った美雪だが、ここで足がつった。
「痛?先に行って!」
「あ……美雪さん?……」
コース脇のガードレールに自ら進んだ美雪は、走り去る小花の背に叫んだ。
「はあ、はあ、行っけーーーー!はあ、はあ……」
道端に倒れ込んだ美雪に駆け寄った光司だったが、自分は大丈夫だから小花の為に動けという心打たれる言葉に元消防士の使命感が重なり、岳人に様子を連絡し、自分は役割を果たすために美雪を残し、先へ進んだ。
……美雪さん大丈夫かしら。あ、風間さんだわ。
沿道に立つ彼は大きく腕で○を作っているので、美雪は大丈夫だという意味と解釈した小花は、ここでギアを一段上げて行った。
これに付いていけない松野はずるずる遅れ始め、トップ争いは先頭の小花と洋子に絞られていた。
二人になった時点で、黄色旗になったので小花はちらりと背後を走る洋子を見た。
……走る歩幅が違う……足音、気が散るわ……はあ、はあ……
美雪がいなくなった小花はいつもは誰かの後ろを走る事が多かったので、初めてランナーを背負い、追われる立場になり少しイラとしていた。
そんな時。小花の耳に声が聞えて来た。
……行け行け、お嬢!押せ押せ、お嬢……
声は聞こえど姿が見えないため、小花は周囲を軽く見渡した。
……行っけ行け、お嬢!押っせ押せ、お嬢。かっ飛ばせーお、じょ、お!……
湖畔のコースに人影はなく。確かに聞えるがどこか分からずにいると、背後を走っていた洋子が、小花にあっちだと湖を指した。
……まあ……あんな大きな……
彼女の目に飛び込んできたのは、広い洞爺湖に雄大にそよぐ「夏山愛生堂」の帆を掲げた大きなヨットだった。
彼女を追うように進む三角の帆は夏の日差しにきらめく湖面に負けないくらい輝き、そこには応援する夏山社員達がヨット上からこちらに手を振っていた。
……お嬢。行っけ行け、お嬢……
……皆さん。私の為に……
この大声援に胸を熱くしながら、小花は気温が上昇してきた洞爺の道を突き進んで行った。
その頃。リタイヤした美雪を回収した姫野は、今後のレース展開を相談していた。
「お兄ちゃん!このままゴールすると、手前で洋子ちゃんに抜かれるよ!だから今のうちに抜かないと」
「わかっているさ。だがどこで仕掛けるかだ」
姫野兄妹のシナリオは、最初美雪の暴走でスピード競争にし、後続を離す。そして先頭に残った小花は、日が昇り気温が上がりさらにランナーの体力が落ちた時に、スパートをかけるというものだった。
小花は暑ければ暑いほど強い。が、長身でストライドが大きい彼女はカーブが多いこのコースは走り難そうだった。
その反面、小柄の洋子はピッチ走行でこのカーブの道を、小花を風避けにして難なく走っていた。
「思ったよりも気温が上がるのが遅い。それに洋子君の走りがこのコースに合っているし」
「じゃあ予定していたあそこでスパートをかけるより、もっと先で掛けるってこと?」
汗だくの妹に姫野はうなづいた。
「ああ。気温が上がって、体力の消耗をもっとさせてからスパートだ。よし!
「スパートは、昨日お前達は言っていた上がり坂の途中で、下っている所だ。早く風間に指示を出せ!」
「わかった!もしもし風間さん。スパートのポイントは変更だよ!例の上がり坂なのに、下っている所だって、そう!『赤い屋根がみえたら』だよ!すずちゃんに言ってね!」
そうして二人はゴール地点まで移動した。
『ものすごい声援ですね!?では、ここで紹介させていただきます。今回の洞爺湖マラソンのメインスポンサーの医薬総合卸売会社、株式会社夏山愛生堂の社長、夏山慎也様よりメッセージを頂戴しております「夏山愛生堂は北海道の皆さまの健康を心より願っており、スポーツ愛好家を応援しております。完走目指して、頑張れ!」との事です』
この短めのメッセージに会場から拍手が起き、走っている小花にもこのアナウンスが聞えて来た。
……お兄さまは、私を妹と知らないのに……私が参加すると聞いて……スポンサーになったって……
そんな思いに浸っていた彼女は、沿道に立つ風間を見つけた。
胸に「給水」とかかれたゼッケンの彼は、給水で一時離れた洋子と、逆側から必死に追走しながら小花に叫んだ。
「スパートのポイントは、赤い屋根だよ!赤い屋根」
こうしてメッセージを届けた風間は邪魔にならないように道脇に寄った。
そんな彼に小花はうんと頷き受け取ったペットボトルの水を飲んだが、後ろの洋子が給水に失敗した事に気が付いた。
『おおっと!先頭の小花選手。背後を走るバーマン選手に水を渡しました!』
『素晴らしいですよね、スポーツは。こうでなくちゃ……彼女達に友情に拍手です』
小花の心意気に会場からは拍手が広がっていた。
レースはいよいよ終盤に差し掛かり太陽も南に上がっていた。
そんな洞爺の湖の周りを駆け抜ける乙女達は、まるで石炭をくべられたSL機関車のように声援をエネルギーに変え、ゴールだけを目指しひた向きに駆けて行った。
洞爺湖走る・最終話へ続く
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