4話 オープンマイハート!
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4話 オープンマイハート!

その翌日。 事件が起きた。 「鍵が開かない?」 「はい。会議した後、メーカーさんが忘れ物をしたって連絡があったので開けようとしたら開かないんですよ」 風間が指さす中央第一営業所の隣接の会議室の電子キーは、エラーを表す真っ赤に点灯していた。 「お前なんかしたのか」 「暗証番号を間違えたら、こうなりました」 「他人事のように言うな。お前のせいだろう」 「先輩。今は原因追求している場合じゃないでしょう?まずはここを開けないと!」 「そうですよ。お説教は後でいいですから、とにかく開けてください。先方は困っているんですから」 お怒りの松田女史は、姫野を睨んだ。 「先輩。俺、総務の人に開け方聞いたんですけど。この鍵は新しいから総務の人も知らないって言ってました」 「知らない?じゃ、鍵の110番とかか?でも、これは……電子キーだもんな」 「そんなの待っていられないわ。ねえ、風間君?清掃員の人なら開くと思わない?毎日掃除をしているんだもの」 「でも松田さん。無理っすよ、小花ちゃん出入り禁止だし」 「忌々しいわ……」 二人の冷たい視線に、うなった姫野は風間の腕を掴んだ。 「……呼べ」 「誰をですか」 「清掃員だ」 「へえ?いいんですか?」