第1章 中川博昭

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「吉澤教授待って下さい!あと少しだけなんです!」 俺の必死の叫びも吉澤教授には効かなかった 研究室に1人残された俺は パソコンをリュックに入れ、帰ることにした。 「ねぇ、中川君。君は何回この日を繰り返すんだい?」 俺の頭上から何者かの声が聞こえた 「誰かいるのか?」 頭上を見るが誰もいない 「気のせいか…」 俺は重いリュックを背負った 「来年再履修かぁ」 独り言を呟きながら下校を始めた。
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