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「お前んとこにいきなり連れてくのか?」
「ちげーよ。エピアと歳近いし、あいつが珍しく興味持ってっから会わせんだ」
「なーる? 女の子は久々だもんなぁ? けど、大丈夫か?」
「……多分」
極度の恥ずかしがり屋さんとは聞いてるが、そこまで心配されるほどなのかな?
「ま、悪い子じゃねーし。チャロナちゃん、こいつもだけどエピアとも仲良くしてやってくれ」
「は、はい!」
ちょっといかついおじさんに頭をぽんぽんとなでられたけど、手つきは優しいし皆さんいい人だ。
「よ、夜のパンも頑張ります!」
「お! そいつぁ嬉しいな!」
「あのバターロールもだけど、サンドイッチのパンも美味かった!」
「夜食期待してるぜ!」
声援をいただいてから、もう一度会釈して私達は先を急いだ。
「皆いい人だねー?」
「そりゃ、最終面接は旦那様がするからさ? 募集は多いけど、審査きっびしーんだぜ?」
「サイラ君も?」
「おぅ、いちおーエイ姉の親戚だからって伝手はあっても、カイル様との面接は怖かった……」
うん。カイルキア様って、表情の変化があんまり大きくないから、基本的に怖い。
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