26.裏庭から菜園へ

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「お前んとこにいきなり連れてくのか?」 「ちげーよ。エピアと歳近いし、あいつが珍しく興味持ってっから会わせんだ」 「なーる? 女の子は久々だもんなぁ? けど、大丈夫か?」 「……多分」  極度の恥ずかしがり屋さんとは聞いてるが、そこまで心配されるほどなのかな? 「ま、悪い子じゃねーし。チャロナちゃん、こいつもだけどエピアとも仲良くしてやってくれ」 「は、はい!」  ちょっといかついおじさんに頭をぽんぽんとなでられたけど、手つきは優しいし皆さんいい人だ。 「よ、夜のパンも頑張ります!」 「お! そいつぁ嬉しいな!」 「あのバターロールもだけど、サンドイッチのパンも美味かった!」 「夜食期待してるぜ!」  声援をいただいてから、もう一度会釈して私達は先を急いだ。 「皆いい人だねー?」 「そりゃ、最終面接は旦那様がするからさ? 募集は多いけど、審査きっびしーんだぜ?」 「サイラ君も?」 「おぅ、いちおーエイ姉の親戚だからって伝手はあっても、カイル様との面接は怖かった……」  うん。カイルキア様って、表情の変化があんまり大きくないから、基本的に怖い。
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