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「チャ……ロナちゃん、トウモロコシをどう混ぜ、るの?」
「一度ふくらませた生地に、茹でたのを混ぜるとかかな?」
「あ……甘い?」
「うーん、生地にはそんな甘みは入れないかなぁ。トウモロコシがこれだけ甘いし」
「きょ、今日……出来、る?」
「え、今日?」
なんだか、ぐいぐい質問してくる。
それに、距離もラスティさんの背から離れて、少しずつ私に近づいてた。
気づいてるだろうかと、質問返しした時に口を閉じれば、彼女も気づいたのか、またささっとラスティさんのとこに戻った。
「ぷ……あはは~エピア、食材の事になると熱いからね~」
「ご……ごめん、なさ……い」
「う~うん。若い子同士話すのは、いい事だよ~? チャロナちゃん、今日貯蔵庫に納める中にトウモロコシ以外の野菜もあるけど~……そう言ったパンってすぐ作れそう~?」
「えと……トウモロコシの方なら、すぐ出来ますよ? せっかくですし、おやつ用にでも」
「マジ!」
「ほ……んと…………?」
「うん!」
乾パンについては、とりあえず明日からの予定でいたし、氷砂糖が商業ギルドにあるかシェトラスさんに確認してもらってるから大丈夫。
とりあえず、エピアちゃん達がおやつ辺りに食堂に来ると決まったので、次に使わせてもらう予定の菜園に行くことになったんですが。
「………………こ、ここ、こ……っち」
案内のために先を歩いてくれるんだけど、エピアちゃん行く先々で作物の陰に隠れるから進み具合が遅かった。
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