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「一応歳相応に振る舞おうとはしてるんだけど……エイマーがあの話し方だから」
「使い分けてた感じですか?」
「うん、そんな感じだね」
律儀だなぁとは思うが、人によるだろうし私は気にしない。
ただ、エイマーさんのあの口調はやっぱり、育った実家の影響が強いみたいだ。
「美人だけど、好いてる相手はいるみたいなのに一向にいい話も聞かないんだ。それはメイミーも同じだし」
「そうなんですか?」
恋人くらいはいるだろうと勝手に思ってたけれど、現実はそうじゃないみたい。
洗い物をしながら、他に夕方のメニューに必要な下ごしらえもしてると、時間短縮の効果でもうロティの発酵が終わった。
「ガス抜き、分割……30個くらいかな?」
「今日も是非旦那様に召し上がっていただこう。けど、サイラ達を呼ぶのなら私が持っていくね」
「お願いします」
カイルキア様の食べた後の反応が見れないのが少し残念だけど、きっと気に入ってくださるはず。
そこのところは、シェトラスさんがしっかり見てくると言ってくださったので作業に戻ります。
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