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私が行こうと思ったけど、エイマーさんの方が近かったため彼女が対応してくれました。
ただ、扉を開けてから変な声が聞こえてきたんだよね?
「え、エスメラルダ先輩、そ、その掴みあげてるの……っ」
「見ての通りさ、エイ。うちんとこの厩舎付近でぶっ倒れてたんで、連れてきたよ」
「は、はぁ……今度は、あそこで?」
「エイ姉、チャロナのパン出来てんなら食わせてやってよ!」
「そうは言っても、ついさっき焼き始めたばかりだ」
「昼とかの残りも、あの子のパンじゃ無理だしねぇ?」
どうやら、エスメラルダさんやサイラ君もだけど、他にももう一人いるみたい。でも、ラスティさん達じゃないようだ。
「ゼーレンには一応洗ってもらったんだが、見ての通り腹空かして起きやしないんだよ。いつもの威勢の良さはどこ行ったんだか」
「ふむ。とりあえず、すぐ出せるとしたら昨日作ったフィナンシェくらいですよ」
「それでもいいさ。数個出してくれないかい?」
「わかりました。チャロナくん、すまないがフィナンシェを5個ほど皿に入れて持ってきてくれないか?」
「あ、はーい」
貯蔵棚の端から言われた数を皿に乗せ、皆さんのとこに持っていくと少しだけ問題の人物が見えた。
カイルキア様以上に筋肉が凄そうな、屈強の戦士!ってタイプの男の人。
短い銀髪だけしかわからず、顔とかは首根っこを掴まれてるので俯いてて見えない。
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