56.誉め殺しの美女

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56.誉め殺しの美女

 *・*・*  無事?に、カイルキア様とのわだかまりも解決。  カイルキア様の夏風邪の方も、パン粥で落ち着いたとレクター先生からもご報告をいただけて一安心。  私はと言えば、当初の予定通りに、エイマーさん達と領内の大都市まで食材調達に行く事になりました! 「いや~ん、エピアちゃん可愛い~!」 『でっふでふぅ!』  そして、出発直前のお披露目タイム!  私とエピアちゃんはメイミーさんのお古でも可愛らしいワンピースドレスを着る事になった。  ただし、エピアちゃんはせっかくだからと、前髪を上げた方がいいと私とエイマーさんが頑張って説得して。  見事、可憐な美少女が出来上がりましたとさ。 「こんなにも可愛らしい顔を隠してるのはもったいないよ? しょっちゅうは難しくとも、私達で少しずつ慣らしていく方がいい」 「ですよね、ですよねエイマーさん!」 「そうとも!」  ここに、エピアちゃん改造?計画が勃発?し始めた。  まだサイラ君への気持ちは知らずとも、可愛い女の子を埋もれた状態にするのは良くない。それに、このお屋敷の使用人女性は皆良い人ばかり。  選定されたのが、他ならぬカイルキア様だからね。 「そ、そんな……か、かか、可愛い……言ってもらえても、自信な……い」 「すぐには無理とも、いずれ好きな相手に気持ちを伝える時とかを考えてごらん?」 「す、すすす、好き……!」  あ、多分これエピアちゃんの気持ちに気付いてるパターンだ。
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