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「私も君のことを言えた訳ではないが、自分を知ってもらうきっかけにはなると思うよ? こう見えても、昔は胸がでかいとかでからかわれて……猫背気味になってたものさ」
「「ひどい……」」
大きな胸は女性の包容力の証とも言えるのに!
小さいのしか持ってない私には羨ましいものでしかないが、悩みは人それぞれ。
とは言っても、貶す連中は同じ女でも許すまじ!
エピアちゃんの村の女の子達といい、妬む理由がガキ過ぎる内容ばかりだ。
チャロナも、多少胸の小ささで孤児院の下の子達にはからかわれたりはしたが、イジメには発展しなかった。
これもすべて、マザー達のお陰。
(…………そうだわ。もっと時間が作れそうな時に、マザー達に会いに行きたい)
有給休暇ではないけど、調理師の任命もあるしその任務もある程度落ち着いてからなら。
冒険者になってからは一度も帰れていないが、良い機会かもしれない。
そのためにも、今日の食材調達は大事なお仕事だ!
「私の事はもう吹っ切っきれた事さ。そこはいいとして、そろそろ時間だ。マックス殿も待ちくたびれているだろう」
ご本人が気にされてないのなら……と、エピアちゃんもこっくり頷いたので、お出かけの準備再開。
と言っても、持ち物はドレスに合わせたポーチ型の魔法鞄。貸し出し先は、なんとメイドの先輩方。
『お出かけだもの~、リンクは一時的に解除してあるから好きに使って~?』
と、のんびり代表の副メイド長であるアシャリーさんから渡されたのです。
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