56.誉め殺しの美女

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 そこにお財布と小物を入れたら、街まで向かう馬車へ!と歩いたんだけど。 「ま、マックス……?」 『しゃんでふぅ?』  馬車前で護衛らしく、鎧をつけてたのは確かにマックス(悠花)さんのはずが。 「あらぁ~、やっと来たのねぇ~?」  綺麗な長い銀髪。  ツヤツヤぷるぷるの唇。  キリッとした赤い瞳。  青銀色の鎧からも溢れ出そうな、ぼんきゅっぼんの美しいプロポーション。  声も、オネエ口調だったマックスさんをそのまま女性に変えたかのようなお姉さん風。 「…………マックス、さん?」 「そうよ~ん。変装してるから、こ~んな格好なんだけどぉ」  いやいやいや!  変装どころか別人なんですが! 「その姿も久しいなぁ? 契約精霊のレイバルス公と融合した姿だそうだよ」 「う、うん……久しぶり」  なるほど、この女装?性転換?なお姿には、レイ君が関係してるようだ。  つまりは……合体? 『ロティも頑張るでふぅ!』 「違う、ロティ! 私男の子にはなりたくないから頑張らなくていいから!」
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