56.誉め殺しの美女

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『…………ねえねえ、エピアちゃん』 『……うん。エイマー……さん、好きな人ってマックスさんだよ』 『oh......(´・ω・`)』  どう言うきっかけだったかはわからないけど、見た目も中身もお似合いカップルだ。  エイマーさんの方は、何でか騎士風になってるのだけれど。本心か照れ隠しかわからない。  ロティの髪を撫でながら、そんなことを考えていると、そのエイマーさんが私に話しかけてきた。 「チャロナ君。今日のメイン食材は氷砂糖だが、他に気になるのはあるかい?」 「あ、そうですね。……マーガリン、がもし手に入れば」  いくらトランス脂肪酸云々でも、もしかしたらグルテンフリーのようにその成分が薄い食品かもしれないから。 「マーガリン? ああ、あの油か……言ってくれれば、私の実家伝で取り寄せられたのに」 「すみません、自分の目で確かめたかったので」 「なに、悪いとは言ってないさ。これから行くラシェストと言う都市ならば、手に入らなくないが」 「大きな街なんですよね……?」 「う、うん…………王都、より少し小さいって」 『「ほえ~」』  冒険者時代も、どの国に行くにしてもレベルと報酬の低さでパーティーは王都を外していた。
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