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結論から言おう。赤チームには僅差で負けた。
俺の先制点で耀の心に火が着いてめちゃくちゃ躍起になって、それに引っ張られるように葵以外のメンバーの動きも良くなった。
耀の相手は俺以外務まらず、俺が耀を抑えていると赤チームの他メンバーが点を決めていた。青チームの皆も奮闘していたが、テンションでモチベが上がっている赤チームには敵わなかった。
「あーあ、負けた」
「すみません、宇都宮様…僕達が頼りないばかりに…」
「んー、軽井沢クン個人に負けたわけじゃないし別にいいよ。キミ達も頑張ってたし」
ニコリと素敵な隼人くんスマイルをプレゼントして、ビクつく青チームの子達を労う。ほっとしたような表情をして、他チームの試合を観戦しに行った。
今は緑と橙が戦っている。あ、結弦が頑張ってる。ひょこひょこ動き回ってて可愛いなぁ。
授業が終わり、さっさと教室に引き返す。前なら結弦がついてきていたが、今は葵と友情を深めることを第一に考えているらしく葵と耀と一緒に居る。
べ、別に寂しいとか思ってないんだから!
大人しく1人で教室に戻り、いそいそと制服に着替える。他の子達がキャッキャしながら着替えている声を聞いてニヤニヤしてしまうのは腐男子の性だ。
「わぁ、肌真っ白!すべすべだぁ!」
「わっ、どこ触ってんの⁈」
「すべすべぇ!皆触ってみて〜!」
ここは天国ですか!天国ですね!振り向いていい⁈はい振り向きまーす!
バッ(俺が振り向く音)
ビクッ(クラスメイトが凍りつく音)
「う、うつの、宇都宮様⁈」
「う、うるさくしてしまい申し訳ありません!」
「何言ってんの、もっとイチャつけGO!GO!」
「そっちこそ何言ってるのかな、宇都宮くん」
「軽井沢クンは大津クンとイチャついてどうぞ」
「何言ってるのかなァ⁈」
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