3.来たれ新歓!滾れよ若人!

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 新歓当日です!  今日はハイテンションボーイ隼人でいくぜ!礼央にうざがられたけど、めげない折れないな隼人くんなので!というか、気持ち的にテンション上げてないとしんどいだけなんだけど。  仕事の関係で早めに登校した俺は、うちの使用人を連れて更衣室に向かった。そう、お着替えの時間です。覗いちゃダメよ♡ 「隼人様、こちらでよろしいでしょうか」 「うん、完璧。ありがと」  何故か更衣室に置いてある姿見で全身確認して、使用人達と別れる。うっへぇ、やっぱりぴっちりしてて正装は苦手だわ。  左側の前髪を耳にかけて、普段隠れかけてる右目が見えるように軽く前髪を遊ばれた。んー、視界が良くて世界が明るいぜ。 「へえ、似合ってるじゃねえか」 「あら、ありがとうですわん」  素直に褒めてくれた礼央にふざけた口調で返答して、一緒に講堂へ向かう。 「礼央きゅん、次の神宮寺主催のパーティーは俺も参加するね」 「ほう、珍しいな」 「んー、まあ内容が内容だし?」 「やさ、んぐっ」 「言っちゃやぁよ♡」  口を開こうとした礼央の口に無理矢理飴をぶち込んで黙らせる。両親と夏弥、結弦以外からは容姿以外を褒められ慣れてないの。  礼央は呆れたように俺の頭を髪を崩さないレベルで撫でて、小さく笑っていた。 「わ、皆イケメンだ」 「宇都宮もよく似合っている」 「えへへ、どうもー」  指示を飛ばす瀬良さんと、瀬良さんに従って動き回る迫田さんと勝海さんに近付いて挨拶する。うん、皆系統の違うイケメンで素晴らしい。  再度今日の流れを礼央と光輝先輩に確認して、大きく深呼吸する。  よっしゃ、新歓だ‼︎
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