第1章

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「ちはちゃんどうしたんですか」 「ふぇっ」 千早ちゃんが泣きべそをかきながら、僕に体当たりをしてきます。 「どうしたんですか」 「宿題とテスト忘れてたみたいだ」 うわっ悲惨ですね、僕達が通っている月の坂学園は受験校です、月の坂学園は芸能科もありますが、僕達は芸能科ではなく受験して入っています。 宿題のレベルも進学校だからかなりレベルが高いんです、テストも小テストですら廊下に張り出されてクラスの順位を決められますし、勉強机も頭がいい順に決まります。 窓        □          廊 側        教壇         下                 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦     ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭    ⑮ ⑯ ⑰ ⑱ ⑲ ⑳  「……千里兄さん教えてあげないんですか」 「俺は、双子を見ているからなぁ」 双子を見ると、絵本を読んでいる様です。 そして千鶴姉さんを見ると、千華ちゃんの勉強を見ながら自分のもやっているみたいです。 「………なんの教科のテストなのヤマハってあげます」
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