第1章

5/15
前へ
/15ページ
次へ
「ただいま……………」 カチャリとドアを開けた瞬間に大きな声が響き渡ります、基本的にこのマンション屋上以外は全部防音対策しています。 養成所は苦情が来ると言われていますからね。 なのに部屋開けたらもの凄い声は耳が痛くなります、良かったです防音で。 「あーっちーちゃん」 テッテッテと走ってくるのが、マイエンジェルの三千院千早ちゃんです、10歳の男の子です。 「何んですかアレは、どういう状況ですか」 「ちーちゃん、ちさちゃんとちづちゃんとママで演劇してますっ、僕の演技に付き合ってくれたんです、そしたらちさちゃんが、こうってちづちゃんは違うってママも」 半泣きだが一生懸命に千早ちゃんは伝えてくれます。 どうやら、千早ちゃんの演技に兄の千里と姉の千鶴そして母の千代さんが割って入ってきて、三人で意見の食い違いから口論となり、千早ちゃんに自分自身の思う千早ちゃんがやる役を見せてきて、どれがいいかを判断しろという感じですかね。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加