第1章

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「ただいま帰りました、千里兄さん千鶴姉さんにお母さん……アドバイスなら大いに賛成ですが、千早ちゃんの演技の考え方が消えてしまったらどうするんですか、千早ちゃんは千早ちゃんの僕達は僕達の演技があります」 母が泣きそうな顔をして、近くにいた3才で双子の千夏ちゃんを抱き締める、その横では、双子の片割れ千景を千鶴姉さんが抱き締めている。 千夏ちゃんは五男で千景ちゃんが六男の一卵性の双子なんです。 「ぼくも」 「千華おいで」 千里兄さんが四男で5歳の千華を抱き上げる、そんな中五月蝿い声に反応して小さな泣き声から大きな怪獣の様な声に変わっていく声に、慌てて寝室に入ります。 「千和ちゃん」 そこには、ベビーベットの中でぐずぐずと泣く末っ子の千和ちゃん七男がいます。 そう8人兄弟なんです、10人でこの部屋で生活しています。 流石に、50階まるまる三千院の家なのでそれなりに広いです。 ちゃんと8人の子供部屋と夫婦の寝室とお風呂にトイレにリビングに書斎、小さなレッスン室まであります。 「びえーんびえーんびえーん……ふえっ」 そして、子供部屋は一回廊下に出て行くと一人一人の部屋があるんです普通のマンションみたく、一部屋が子供部屋に成っていて、リビングや台所の、お風呂にトイレの部屋があります。 そして、仕切りドアがあり、寝室になります今居る場所です。 「大きな声でごめんね、五月蝿かったですよね」 寝室はみんなで使える様に成っていて、この布団の上か布団を退かしてダンスとかのレッスン室になるのです。 「ひくっひくっ」 「ちーちゃんちわちゃん大丈夫」 「吃驚しただけみたいですよ」 よしよしと背中を叩きながら、リビングに行く。 この一部屋しか家族が集まる部屋はないんです、後はもう一人部屋ではなく一人暮らしの様になれるんですよ。 離れが8部屋あると考えた方が分かりやすいでしょうか。 「ちーちゃんが帰ってきたならご飯にしましょう」 自立してもこのマンションから離れるつもりはみんな無いみたいなんです、だから改造したんですよ。
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