第1章

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「……手伝います」 「ちーちゃんは千和ちゃんのミルクとちなちゃんとちかちゃんのご飯きっちゃって」 「はーい」 一々面倒な魚の骨を今取ってから出します、ホウレン草のごま和えとタコさんウイナー入りホタテと海老とブロッコリーのあんかけに人参とひじきの炊き込みごはんを小分けにして、真ん丸い顔を作り、目と鼻を付けるプチトマトとマイクロトマトを使い可愛いいキャラクターを作り、千華ちゃんと千夏ちゃんに千景ちゃん専用 ランチプレートに乗せていきます。 千華ちゃんは犬のランチプレートで千夏ちゃんは兎のランチプレートで千景ちゃんが猫のランチプレートです。 「うわっ、可愛い」 「ちゅごいーっ」 「かわいーっ」 これが、好評である。 「はやくたたい」 「もう少し待て、千早は食べてから勉強しな」 千里兄さんの怒る声とブスくれた千早ちゃんの声に、千鶴姉さんが千和ちゃんと遊ぶ声がリビングで聞こえる。 「今日とーさんは出張か」 「知らないわよ、現役なのに大手事務の社長様なんだから、スケジュールなんて分からないじゃない」
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