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ある日、偶然、ほんとに偶然、君にばったり会ってしまった。
「久しぶり。飲みに行こ」
有無も言わさず、僕は半ば引きずられるように、少し高めのバーに連れて行かれた。
近くで見る君は、昔の面影を残して綺麗になっていた。
お互い、近況など他愛もない会話で盛り上がる。
もうすぐ終電の時間。
少し赤い顔をした君が口を開く。
「今日、君に会えて良かった」
昔みたいに無邪気な笑顔ではなく、どこか安堵したような表情に、内心僕は驚いた。
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