現実

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近所の神社にご神木と呼ばれる木がある 大きな桜の木と寄り添う様に梅の木がある 人に見られる為に生きているわけではないと言わんばかりに枝を広げ花弁を散らす様は、 わたし自身・・己の未熟さを突きつけられる 梅と桜が同時に咲くこの場所は 言い伝えによれば獣道の奥に洞窟がありその先には鬼が棲むとゆう 仕事仕事シゴト 数字と時間に追われて行先も無く ふたつの生き様を見上げて途方にくれるわたしは此処に行き着いた抜け殻なのかもしれない 若い頃は死など思考回路には無く 若くはない今も死のうとは思わない おかしいほど強いと思っていた けれど何処かで楽になる選択肢を探しているのかもしれないと思う 全てを放り出して無になりたいと願う
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