“ひとり“ぼっちの転校生

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まぁ、このまま無視しすぎても、余計に視線が増えていってしまうだけです。 さっさと終わらせましょう。 佳「それで、私に何かようですか(←早く言えよ)」 夏「あ、良かったぁー!あのね、確かあなた火龍の姫だよね?聞いたよ!えっと確か火姫だっけ?かっこいいね!」 佳「えっと。あ、ありがとうございます?」 ……何この子。なんで知っているんですか?怖っ。 なんでそんなことを転校生が知っているのかは謎ではあるが、どこをどう見たら格好良いのか分からないが、とりあえず言いましょう。 何故声をかけてきた? いや、こちらとしては声をかけられるとめんどk…コホン、少々厄介な事になるんですよ。 ほら、今まさに男子から無言の圧力をかけられています。 …イヤン/// ……まぁ、ふざけるのはそろそろやめましょう。 本当にどうしましょうか。 …いっその事用事があると言って席を外しましょうか? …。 ……あ。 忘れてました。そんな手があったなんて。 大西 佳奈不覚です。 そんな事さえも忘れてしまうなんて。 …もしや私、天才なのでは…! あ、また忘れてしまうところでした。 とりあえず、 佳「あの、ちょっと席を外してもいいですか?今からちょっとした用事があるので。」 夏「そうなの?じゃあいきなり引き止めちゃってゴメンね?後で話そうね!」 あ、この子馬鹿で良かったです。 佳「いえ、私も今思い出してしまったので。ではまた今度話しましょうね。」 …皆さん、気づいておりますか? 奏「もー、用事忘れちゃうって」 湊「佳奈ちゃんって意外と」 「「おっちょこちょいだよねー!笑」」 皆さんが笑い合っている時、 夏「だよねー!見た目的にしっかりしてそうなのに結構弱かったんだねー。頭。」 少しだけ。そうほんの少しだけ、 あ、こいつらチョロいな。チョロい馬鹿だな。チョロ馬鹿だなと思いながら 何か尖ったものを探していることに。 そして、気づきましたか? 今の会話を聞いていて、さりげなく心花さんが私の事を貶しているとこに……。 それを聞いた私は今すぐ心花さんを殺ってやりたいと思ったことに。 それ以上にそれを聞いていた双子がオールスルーしやがりましたことに殺意という名の花が頭に咲きそうになっている事に。いや、咲いていることに。
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